CSA(地域支援型農業)の取り組みについて思う

今朝(平成26年12月12日)のNHKのテレビでCSA(地域支援型農業)という取り組みについて放送がありました。今までの農業のあり方では、農協や市場等に野菜などを出荷し販売するのが多かったようですが、最近は消費者や販売業者(スーパー等)と直に契約して販売する方法も多くなっているようです。ただこれには価格の競争や数量、その他の問題が沢山あるようです。


CSAは無農薬、有機肥料の野菜を農家と消費者(会員)が年間契約して取引します。だいたい4人家族で14万円/年くらいだそうです。この会費を農家に先払いし、農家はそのお金で野菜作りの運営をします。運営資金が先に入るので農家は大変資金繰りが楽になってきます。

最近の消費者は健康意識が高くなり、本当に安全な、美味しい物を求める人が多くなっているようです。見かけや形よりも体のためになる本物の野菜を・・・。(最近の病気の原因の多くが食事にあるように私は思っています。)


ただし無農薬で作りますのでリスクは多いようです。

大量の害虫が発生し収穫が半減するというような事もあるわけです。

・・・でこれは、安全な美味しい野菜を手に入れるため、たとえ収穫量が少なくなっても仕方が無い、ということを納得出来る者が会員となることが出来るわけです。

そのような双方の信頼関係があるので、価格の競走をすることもないし、農家は本来の、ひたすら良い野菜を作ることに専念できます。これはこれからの農業のあり方、生き方を示しているのではないかと思いました。

建築を生業にしている私にも何かヒントがあるように思われます。